災害は突然やってくる。だからこそ「準備」を習慣にしたい理由
最近、私たちはどこか「社会全体が緊張感の中にいる」ように感じます。
気候変動、経済の揺らぎ、そして自然災害——ひとつひとつは別の出来事でありながら、それらは私たちの暮らしを静かに、しかし確実に揺さぶっています。
こうした変化を前にして、皆さんはどのように感じているでしょうか。
昨日発生した青森県東方沖での M7.6 の地震、そして八戸で観測された 最大震度6強 の揺れは、その問いを私たちに強く突きつけた出来事でした。
被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
そしてこの瞬間も、不安な時間を過ごされている方々が一人でも多く、少しでも安心へと向かえることを願っています。
■ 今、なぜ「備え」がこれほど重要になるのか
地震大国である日本において、私たちはこれまでも数多くの災害を経験してきました。
しかし、今回のような大規模な地震が日常の延長線上で突然発生するたびに、私は一つの現実を再認識します。
“私たちは、予期せぬ変化の中で生きている”
テクノロジーは進化し、社会は高度化しているはずなのに、自然はそのスピードとは関係なく、静かに、そして圧倒的な力で私たちに問いを投げかけます。
そこで浮かび上がる課題は三つあります。
「知識」はあっても「行動」に結びついていない人が多いこと。
備えの重要性が、日常の忙しさに埋もれてしまうこと。
地域社会全体で防災を共有する仕組みがまだ十分ではないこと。
これは決して誰かが悪いわけではありません。
ただ、これからの社会を考えるうえで、この“溝”をどう埋めていくかが問われているのだと私は感じます。
■ 私が大切にしている信念——「備えることは、恐れることではない」
私自身、これまでさまざまな事業や挑戦を通して痛感してきたのは、
「安心は、事前の準備からしか生まれない」
というシンプルな真理です。
災害に備えることは、恐れから逃げる行為ではありません。
未来をより良く生き抜くために、自分を、家族を、地域を守るために「前向きに選ぶ行動」です。
そしてこれは災害に限った話ではありません。
社会が変化する中で、私たちは常に「次の一歩」を選び続けています。
だからこそ、私はどんな時でも 冷静に備えられる社会 をつくりたいと願っています。
■ では、私たちに何ができるのか——行動への提案
今回の地震を受け、私が改めて強く感じたのは、
“小さな備えを積み重ねるだけで、未来は確実に変えられる”
ということです。
例えば——
家庭内で避難経路を確認する
懐中電灯やモバイルバッテリーの位置を共有する
水・食料を最低3日分でも備蓄する
企業なら、従業員全体で初動対応を共有する
地域の防災情報を見直す
こうした行動は決して難しいものではありません。
しかし、それが私たちの命を守り、地域を守り、未来を守る「確かな力」になります。
そして、私はこれからも社会の中で、
“備えを前提としたレジリエンスの高い仕組みづくり”
に挑戦し続けたいと思っています。
防災、環境、テクノロジー、コミュニティ…。
それらが有機的に結びつく未来を描くことは、決して夢ではありません。
■ 最後に——ともに、未来のために考え続けましょう
今回の地震は、私たちに多くの気づきをもたらしました。
もちろん、災害そのものは歓迎すべきものではありません。
しかし、その出来事が「より良い未来への一歩」に変わるかどうかは、
私たち一人ひとりの意識によって決まります。
どうか、この機会に改めて 冷静な備え を見直してみてください。
そして、周りの大切な人とも「未来の話」をしてみてください。
私自身も、今日からまた新しい一歩を踏み出します。
共に、希望を持って未来をつくっていきましょう。

