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仕組みではなく「人」が未来をつくる

最近、こんなことを考える機会が増えています。
「ビジネスの世界で、本当に決め手になるものは何なのか?」

世の中には無数のスキームがあります。

カーボンクレジットの事業もまた、その仕組み自体は国際規格に基づいて整えられ、誰もが似たような土俵に立っています。
制度を理解し、計算を組み立てれば、ある程度「正解」にたどり着くことは難しくありません。

けれども、確信していることがあります。
本当に大切なのはスキームそのものではなく、それに取り組む「人の本気」と「姿勢」だということです。

経験から得た確信

仕組みがどれだけ優れていても、最後に信頼されるかどうかを決めるのは「人」です。

例えば、利益の計算を語ることは誰にでもできます。

しかし、その計算の裏側で、現地の森林を守る人々の声をどれだけ真摯に聞いたのか。
将来の世代に胸を張って語れる事業をつくるために、どれだけ本気で汗をかいたのか。

その違いは数字には表れませんが、必ず伝わります。

「あなたでなければならない理由」

カーボンクレジット事業は、環境・社会・経済をつなぐ壮大な取り組みです。

だからこそ、今問われているのは「その事業を、あなたがやる理由は何か」ということだと思います。

この問いに向き合い続けることで、事業は単なる投資商品ではなく、未来に残すべき責任ある仕組みとして形づくられていきます。

多くの競合がいるこの世界で、差を生むのはスキームの巧妙さではありません。

最後の決め手は、いつだって「人」です。

これからの覚悟

大切にしていきたいことは、次の3つです。

・透明性を守ること。成功だけでなく、課題も率直に共有する。

・現場と共に歩むこと。森林を守る人々、地域の声を聞き、机上ではなく実地で答えを探す。

・未来を優先すること。短期の利益より、持続可能な循環を最優先に据える。

一見当たり前のことですが、この「当たり前」をどこまで本気でやり抜けるかが、事業の真価を決めると信じています。

カーボンクレジット事業を通じて、子どもたちや次の世代に胸を張って渡せるものを残したいと思います。

仕組みは似ていても、思いは決して同じではありません。
そして、この強い思いこそが未来を切り拓く力になると信じています。

この問いを自分に投げかけ続けています。
「あなたが取り組むことは、あなたでなければならない理由がありますか?」

その問いを共に考え、未来を形づくる仲間が一人でも増えることを願っています。

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