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2026年、日本で始まる「確実な需要」― GX-ETSとカーボンクレジットの未来

最近、ニュースなどで「GX-ETS」という言葉を耳にする方も増えてきたのではないでしょうか。

私自身、この制度が持つ意味を考えるたびに「社会が大きな転換点に差し掛かっている」と強く感じます。

GX-ETSとは?

GX-ETS(排出量取引制度)は、2026年から日本で本格的に動き出す仕組みです。

簡単に言うと、温室効果ガスを多く排出する企業は、その削減量に応じて「クレジット(排出削減の証明書)」を必ず購入しなければならなくなる制度です。

つまり、これは「需要が確実に存在する市場」を国が制度として保証することを意味します。

数字が示す成長の現実

世界を見渡せば、すでに同じ仕組みが動き出しています。

EUでは2005年に1トン=5ユーロだった炭素価格が、2023年には100ユーロ超に上昇(約20倍)。

日本でも2023年12月に東京証券取引所でカーボンクレジット市場が開設され、初回取引は1トン=7,000円超。

世界銀行の予測では、2030年までに世界の市場規模が数倍に拡大。

数字は雄弁です。これは未来の話ではなく、すでに起きている現実なのです。

私の確信 ― 「なくならない需要」だからこそ

私がこのテーマに向き合う理由はシンプルです。CO₂削減は一時的な流行ではなく、人類にとって不可欠な課題だからです。国連のIPCCは「気候変動は人類最大のリスク」と断言し、2100年以降も削減努力が求められると指摘しています。

つまり、カーボンクレジットは“なくならない需要”に支えられている。ここに強い確信を持っています。

関心を持つべき「今」

世界ではすでに多くの企業がこの市場に備え始めています。

トヨタ、三菱商事、東京電力など、日本の大手企業はGXリーグに参加。

Google、Amazon、Microsoftなど海外の巨大企業も、数千億円規模でクレジットを確保し始めています。

制度が始まってから慌てるのでは遅いのかもしれません。準備ができている人たちが、一歩先を行く。これは株や不動産と同じで、「立ち上がり期に関心を持った人」が最も恩恵を受けられる構造なのです。

最後に

GX-ETSの本格稼働は、単なる環境政策ではありません。
これは、社会の仕組みそのものを変える歴史的な出来事です。

私たちが今、目の前にしているのは「環境を守るための取り組み」であると同時に、経済を動かす新しい軸でもあります。

カーボンクレジットは単なる証書ではなく、未来そのものを形にした価値です。
この動きに関心を寄せることは、これからの社会を考えるうえで欠かせない視点になると、私は信じています。

👉 2026年、本格稼働の時。そのとき、あなたはどんな準備をしているでしょうか。

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