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ベトナムでのカーボンクレジット活動 進捗報告

■ 1. ベトナム市場での取り組み
国内基盤の強化と価値向上の加速

▶ FSC-FM認証「500ヘクタールの壁」を突破

これにより、国際的に認められた「環境価値の可視化」が可能となり、プロジェクトの市場競争力が飛躍的に高まります。
現在、FSC-FM(費用見積:約4億1,600万VND)に加え、EU市場向け「EUDR」およびカーボンクレジット基盤となる「ISO 14064-1」も比較検討し、最適な認証戦略を最終調整中です。

▶ ベトナム政府、カーボン市場開設を「前倒し」で検討開始

ベトナム国会では、「2050年ネットゼロ目標達成」に向けて、カーボン取引所の公式運営開始を当初予定(2026年)より前倒しする案が正式に議論されています。
また、早期に排出削減に取り組む企業やプロジェクトへの税制優遇・グリーンクレジット制度の導入も検討されています。

弊社はこの動きを見据え、農業農村開発省が発行した「アカシア(当社樹種)」に関する炭素測定の公式資料を入手し、現地調査・準備を進めています。

▶ 国内機関への働きかけの強化

気候変動局:回答遅延を受け、従来のEメール対応に加え、正式書簡をハードコピーで郵送。早期の回答を強く要請中。

国内取引所(CCTPA):文書だけでなく、オンライン会議による直接対話を提案。課題解決の迅速化を図っています。

■ 2. グローバル市場への挑戦
国際基準登録に向けた道筋を具体化

国際的なカーボン認証(VERRA・Gold Standardなど)への登録を加速するため、ベトナムの専門組織「VNEEC」と正式な協議を開始しました。
VNEECは、国際登録・審査プロセスを専門的に支援する政府系機関です。

現在、

技術支援を受けながら自社申請を進める「技術コンサルティング型」

VNEECおよび販売大手「サウスポール・グループ」と連携する「一括委託型」
の2案を比較検討中です。
これにより、国際市場での取引開始までの最短ルートを確立することを目指しています。

■ 今後の見通し

今月は、粘り強い交渉の末に「FSC認証」という大きなハードルを突破し、同時にベトナム政府の市場開設前倒しという追い風も得られました。
これらの進展により、当プロジェクトの国際的な信用力と将来価値が一段と向上したと確信しています。

Carbon Zero Globalは、皆様のご期待と信頼に応えるため、引き続き誠実かつ透明性の高い運営を徹底し、プロジェクトの長期的な成長と社会的意義の拡大を目指してまいります。

今後とも温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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