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失敗は恐れず、打席に立つ

― 無理だと思う環境こそ、成長の舞台 ―

最近、挑戦することに対して「失敗したくない」「恥をかきたくない」と感じる人が増えているように思います。SNSでは成功例ばかりが流れ、何かを始める前から「自分には無理だ」とブレーキをかけてしまう。
しかし本来、成長とは不確実な環境に一歩を踏み出すことからしか生まれないのではないでしょうか。

■ 「無理だ」と思う瞬間こそ、伸びるチャンス

たとえば、上に向かって80kmのスピードで急カーブを描け、と言われたとします。多くの人は「そんなの無理だ」と感じるでしょう。
ですが、それを何度も繰り返していくと、やがてできるようになる。
そうして次は150kmのスピードで同じ動きを求められたとき、最初は再び不可能に思えても、また練習を重ねるうちにできるようになる。
そのとき、最初の80kmは「なんて簡単だったんだ」と感じるはずです。

人間の成長は、この繰り返しの中にあります。
つまり「無理だ」と思う環境に自分を置くことこそ、成長への最短ルートなのです。

■ 打席に立たなければ、何も始まらない

私が大切にしている言葉のひとつに「打席に立つ」というものがあります。
バッターボックスに立たなければ、ヒットもホームランも打てない。
見逃している限り、どんなに素質があっても結果はゼロのままです。

私自身、これまで何度も「無理だ」と言われる環境に身を置いてきました。
資金も経験もない状態で事業を立ち上げたとき、周囲からの反応は冷ややかでした。
しかし、それでも打席に立ち続けたことで、失敗の中から自分なりのスイングを見つけることができました。
振り返れば、あの「無理だ」と思った瞬間こそが、最も自分を鍛えてくれた時間だったのです。

■ 「無理」を超える力は、回数がつくる

大きな成功者とそうでない人の違いは、才能ではなく「回数」だと私は思います。
どれだけ打席に立ったか。どれだけ失敗から学んだか。
そして何より、どれだけ「もう一度やってみよう」と思えたか。

一度の挑戦で完璧を求める必要はありません。
挑戦するたびに、ほんの少しずつでも精度を上げていけばいい。
やがて、その積み重ねが「余裕」となり、以前の自分には想像もできなかった景色を見せてくれます。

■ 未来を変えるのは、「立ち続ける人」

私は、これからの社会をつくるのは「挑戦し続ける人」だと信じています。
たとえ結果が出なくても、何度も打席に立つ人。
周囲の目よりも、自分の信じる方向にバットを振れる人。
そうした人が増えれば、社会全体がもっと柔軟で、挑戦を歓迎する空気になるはずです。

■ 最後に

「無理だ」と感じたときこそ、あなたの成長が始まるタイミングです。
恐れず、迷わず、まずは打席に立ってみてください。
結果がどうであれ、その一歩こそが、あなたの未来を変える力になるのです。

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