三歩進んで五歩下がる――それでも挑戦を続ける理由
挑戦を重ねている多くの方が、「思ったように前へ進めない」と感じていらっしゃるのではないでしょうか。
SNSやメディアには華やかな成功談が数多く取り上げられますが、現実はもっと地道で、時に痛みを伴う歩みの連続です。私自身もまた、その例外ではありませんでした。
背景と課題認識
カーボンクレジットの仕組みを構築する道のりは、想像をはるかに超えて険しいものでした。
制度が未整備であること、情報が十分に共有されていないこと、そして社会全体での理解が未だ浅いこと。こうした現実に直面すると、理想論だけでは到底前進できないことを痛感せざるを得ませんでした。
時には「三歩進んで五歩下がる」ような感覚に襲われることもありました。数か月を費やして準備した計画が、わずか一枚の書類の不備によって白紙に戻ることもありました。理解を得られず、共に歩んでいた仲間が離れていく場面も幾度となく経験しました。
信念とビジョン
それでも諦めなかった理由は、ただひとつ。
「地球の未来を守る仕組みは、必ず必要となる」 という揺るぎない確信があったからです。
正直に申し上げれば、当初は「実現は不可能ではないか」と思ったこともありました。
しかし、幾度もの失敗を繰り返す中で気づいたのは、地道で泥臭い作業の積み重ねこそが、強固な仕組みを支える基盤となる、という事実でした。
「仕組みが存在しないのなら、自分たちでつくればよい」
そう覚悟を決めてから、私の挑戦は新たな意味を持つようになりました。
また、日本とベトナムで感じた価値観の違いも、大きな学びとなりました。文化や背景は異なっても、「次世代に持続可能な社会を残したい」という願いは、人々が共通して抱く想いであることに気づいたのです。
具体的な提案と行動
ゼロからイチを生み出すということは、九度の失敗を経てようやく一度の成功を得るようなものかもしれません。
しかし、その一度の成功が、世界を変える大きな力を持つと、私は信じています。
だからこそ、これからも挑戦を続けます。
小さな一歩を着実に積み重ね、仲間と共に「仕組みづくり」に力を注いでまいります。
もしこの記事を読んでくださっている皆さまが、ご自身の挑戦の中で壁に直面されているなら、ぜひ一度立ち止まって考えていただきたいのです。
「その失敗の先に、未来を変える一歩が隠されているのではないか」と。
私たちは決して一人ではありません。
共に語り、共に考え、そして共に未来を築いていく仲間として、歩んでまいりましょう。