年末のご挨拶

年の終わりに思うこと──変わりゆく時代に、私たちは何を残すのか
最近、私たちはいつになく大きな変化の流れの中にいるように感じます。
経済、環境、技術、価値観──どれもが刻一刻と姿を変え続け、昨日までの正解が今日には通用しなくなる。そんな時代の只中で、私自身も「社会に生きる一人の人間として、何を選び、どう在るべきか」を繰り返し問い続けてきました。
年末という節目は、ただ一年の締めくくりではなく、私たちが“次に向かうべき方向”を改めて見つめ直すための時間なのだと、例年以上に感じています。
変わり続ける世界の中で、揺らがないもの
なぜ今、立ち止まり、振り返ることが重要なのでしょうか。
それは、価値観やルールが高速で変化する現在において、拠り所となる軸を自らの中に持つことが、一層大切になっているからだと私は考えています。
私が社会に出た頃、効率や拡大は“成功”の象徴でした。
しかしここ数年、環境問題、国際的な不安定さ、技術革新の加速などにより、
「何を生み出すのか」だけでなく
「どんな未来へ向かって生み出すのか」が問われる時代へ変わりました。
この一年、事業を通じ、多様な価値観と向き合い続けたことで、私は一つの確信に至りました。
社会に必要とされ続ける事業とは、
自らの利益だけでなく、未来世代への責任を果たそうとする意志から生まれる。
理想論だと言われるかもしれません。
けれど、理想を掲げ続ける意志を持たなければ、
私たちは“変化に追われる側”となり、自ら未来を形づくる力を失ってしまう。
私はその危うさを、身をもって経験してきました。
未来への責任として、私たちが選ぶ行動
では、どう行動すべきなのか。
私自身は、来年に向けて次の三つを軸に進みたいと考えています。
1,短期の成果にとらわれず、長期的な価値へ投資すること
2,社会課題を“自分ごと”として捉える人や企業との連携を深めること
3,挑戦と学習を止めないための仕組みを、自らに課し続けること
これらは、すぐに派手な成果を生むものではありません。
しかし、未来に残るものは、いつだって地道な積み重ねから生まれます。
私はそのことを、出会った仲間や先人、そして時に痛みを伴う経験から学びました。
皆さまへ──共に歩む一年に向けて
今年、出会い・支えてくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。
行動し続けることが当たり前ではないこの時代に、
“共に歩もう”と言ってくださる方々の存在は、何よりも大きな励みでした。
そして来年も、私は皆さまと 未来に向けた議論を交わし、挑戦を続ける仲間でありたい と願っております。
完璧でなくていい。
けれど、立ち止まらない選択をし続ける私たちでありたい。
これからも、社会と未来に誠実な挑戦を続けます。
どうか新しい年が、皆さまにとって希望と歩みのある一年となりますように。
本年も大変お世話になりました。
来年も変わらぬご縁をいただけましたら幸いです。
良いお年をお迎えくださいませ。

